2006年01月23日
交通事故裁判と睡眠時無呼吸症候群
今週気になる報道がありました。
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<滋賀>7人死亡事故 「睡眠時無呼吸症候群」主張
去年11月、滋賀県の名神高速道路で、ワゴン車に乗っていた
日系ブラジル人7人が死亡した多重衝突事故の裁判で、
弁護側は、起訴されたトラック運転手が、
睡眠時無呼吸症候群だったとして、
事故原因の一部について争う姿勢を見せました。
この事故は、去年11月、彦根市の名神高速道路で、
ワゴン車がトラック2台に相次いで追突され、
乗っていたブラジル人男性7人全員が死亡したものです。
きょうの初公判で、業務上過失致死の罪に問われている
松崎雄大被告(40)側は、
「事故当時、無呼吸症候群で一時的に意識がなかった」とし、
過失の程度を争うとしました。
一方、今回の事故で亡くなった7人は、全員ブラジルから
のいわゆる「出稼ぎ労働者」でした。
遺族の1人は、「息子を亡くした痛みは、
大きすぎて自分でも分からない。
この痛みは一生背負っていく」と心境を語りました。
遺族らは、また、「被告には罪を償って欲しいが、
あとは神のみぞ知る」として、
引き続き、裁判の行方を見守っていきたいとしています。
(朝日放送) - 2006年1月20日
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この裁判の背景には以下の裁判結果が影響しているようです。
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「睡眠時無呼吸症候群」が原因の衝突事故で無罪
2005年2月14日
居眠りを原因とする衝突事故を起こし、3人に重軽傷を負わせた
として業務上過失傷害罪に問われた59歳の男に対する判決公判
が9日、大阪地裁で開かれた。
裁判所は被告が睡眠時無呼吸症候群(SAS)だったことを
理由に無罪判決を言い渡している。
問題の事故は2002年8月10日に発生している。
同日の夕方、古座町内の国道42号線で、57歳(当時)の男が
運転するクルマが対向車線に逸脱。順走していた20歳代の男性
が運転する軽自動車と正面衝突した。
この事故で双方のクルマは大破し、軽自動車を運転していた
男性と同乗の女性が全治2年近い重傷を、逸脱側のクルマに
同乗していた男性も全治1カ月の重傷を負っている。
警察では逸脱側のクルマを運転していた男を業務上過失傷害容疑
で逮捕。後に男は同罪で起訴された。
しかし、男は「事故前の記憶がまったくない」と供述。
当初は事故による頭の強打による記憶障害が疑われたが、
医療機関による診察の結果、男性は中程度から重度の
睡眠時無呼吸症候群(SAS)であることがわかった。
SASは睡眠中に気道が塞がれたり、狭まったりして数十秒間の
無呼吸状態を繰り返すもので、熟睡が出来なくなる。この結果、
昼間に突発的な居眠り状態に陥ることがあり、本人にその
自覚症状が無いという特徴もある。
男のクルマは対向車線に逸脱後、衝突までの約4秒間に
渡って走り続け、この間に約70m進行していた。
このため、弁護側では「通常の居眠り運転とは違い、
本人の自覚ができない部分で起きた。
当時はSASの症状がほとんど知られておらず、
クルマの運転を避けるなどの注意義務も果たせなかった」
として無罪を主張していた。
9日に開かれた判決公判で、大阪地裁の杉田宗久裁判長
は被告がSASだったことを認めた上で、
「当時はSASがどのような症状であるかが一般には知られておらず、
被告は自らが突発的な居眠り状態に陥るという自覚も無かった」
と指摘した。
さらに「通常の居眠り運転と違い、SASには睡眠の予兆が
ないため、被告は運転を避けることができなかった。
また、SASの症状を疑い、クルマの運転を行わないという
義務も無かった」として、
禁固2年の求刑を退け、被告に無罪判決を言い渡した。
裁判長は判決後、被告に対して
「事故を起こし、相手を負傷させた事実は変わらないので
反省するように」と説諭を行っている。
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ただこの判例の時には睡眠時無呼吸症候群が
今ほど一般的ではなかったとの理由が判断の一部根拠であった
とも聞いています。
裁判の経過が気になります。

