2006年01月28日
睡眠時無呼吸症候群の診断(パルソックス)
今日は睡眠時無呼吸症候群の診断について書いてみます。
ご主人や、彼・彼女がいびきがひどく止まっている、
”もしかしてこれって睡眠時無呼吸症候群?”
と思ったとき、どうしたらよいでしょうか。
私の所のような、専門クリニックを含め病院って結構敷居が高いですよね。
なにされるんやろう?
痛いことされるんやろうか?
こんなことで病院へくるな、と言われないか?
お金はいくらかかるんやろう?
なんか怖いよな、、、、。
とか、今までにも様々な意見も聞きました。
正確に診断するためには、それでもやっぱり専門医療機関
の受診ををお勧めしますが、受診を考えてインターネットで
検索されていると以下のようなものが見つかってくると思います。
宅配検診や、郵便検診などと言われるもので、
いくつかの会社が行っています。
また最近では人間ドッグのオプションや
病院の外来でされている場合もあります。

これってどうなんでしょう?と思いませんか。
この検査はパルスオキシメーターと言って、
ご本人の睡眠中の酸素と脈拍を測定するものです。
無呼吸があれば、その結果低酸素がおこるので、
酸素状態から無呼吸の有無を推測するものです。
この検査は有用でしょうか。
正解は”yes"
ですが”no”でもあります。
もし貴方が、重症の睡眠時無呼吸症候群で、
この検査ですぐに病院へ受診するように、
と言われた場合は、ほぼ間違いなく
治療を要する睡眠時無呼吸症候群の場合が多い
と思われます。
ただ
経過観察と言われた場合や、
大丈夫と言われた場合は、注意が必要です。
この場合重症の睡眠時無呼吸症候群である可能性
は否定できず、
家人からの無呼吸の指摘や日中の眠気がある場合は、
やはりこの検査にとどまらず
精密検査を受けることをお勧めします。
アメリカでは、この検査を睡眠時無呼吸症候群の
診断に使用することは適切ではないとされています。
私の印象では、睡眠時無呼吸症候群の診療経験が
豊富な医師がこの検査を行う場合は有用性が
それなりに高いと思いますが、
そうでない場合(結構多いのです)は
誤診の可能性が高まると思います。
睡眠時無呼吸症候群を含めた睡眠医療は、
まだまだ残念ながら未成熟な医療です。
医療側の体制整備も充分ではありません。
その中で、正しい方法を模索していくしかないのが
実情ですが、これが多くの患者さんに迷惑をかけてしまう
可能性があるのも現状です。
ただ我々がメインで行っている睡眠ポリグラフ検査
を疑いのある方全員に行うことも現実的ではありません。
どのような方法がよいのか、
これから医療者側で検討していく必要がありますが、
上記の郵便検診やパルソックス検査を受けられた場合、
このような問題があることを理解していただきたいと思います。

