睡眠時無呼吸症候群(手術療法)
2006年02月20日
睡眠時無呼吸症候群に対するレーザー治療は有効か。
未だに睡眠時無呼吸症候群に対して
レーザー治療を希望される方が外来でも時々おられます。
また一部の医療機関、ないしは
美容整形外科などでLAUP(レーザー治療)が行われています。
現時点でのレーザー治療の位置づけは、
睡眠時無呼吸症候群の方の治療ではなく
あくまで単純いびき症が対象であり尚且つその原因部位が
軟口蓋の可能性の高い場合に限定されていると思います。
少し古い資料になりますが、以下をご覧下さい。
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睡眠時無呼吸症に対するレーザー下口蓋形成術
は要注意
Medscape
睡眠時無呼吸症に対するレーザー下口蓋形成術は要注意
熱による瘢痕で長期的にいびき、無呼吸が悪化する可能性
By Laurie Barclay, MD
WebMD Medical News
監修 Gary D. Vogin, MD
【2002年4月16日】レーザー下口蓋喉頭形成術(LAUP)による瘢痕が、実際にはいびきと睡眠時無呼吸の長期的な症状を悪化させる可能性が『Archives of Otolaryngology -- Head and Neck Surgery』2002年4月号に報告された。
「LAUPの良好な短期成績は経時的に悪化した」とSapir Medical Center(イスラエル、Kfar Saba)のYehuda Finkelstein, MDらは報告する。「術後の睡眠ポリグラフ計検査で、LAUPによって既存の無呼吸が悪化する可能性があることが明らかになった」
この非無作為プロスペクティブ(前向き)術前術後比較試験では、閉塞型睡眠時無呼吸症の患者26例において口蓋垂の片側に沿ったバーティカルトレンチの留置と口蓋垂の短縮を行うLAUPを実施した。
術後4週目には23例(88%)でいびきの改善が報告されたが、長期術後経過観察時(12.3±9.1ヵ月)に改善が維持されていたのは17例(65%)にすぎなかった。術前と比べたいびきの悪化は、4週目では4%、長期経過観察時では12%であった。半数の患者は、長期経過観察時に他の睡眠関連症状5件の改善を報告したが、15%(26例中4例)はこれらの症状の悪化を報告した。
手術についての全般的な満足率は58%で、54%は持続的な咽頭乾燥感があった。術後の客観的試験では、31%(26例中8例)のみで睡眠時無呼吸の消失が認められ、31%で呼吸障害指数の悪化が認められた。1例では口蓋帆咽頭狭窄が発現した。
「これらの知見はおそらく、レーザー光によって生じる口蓋帆咽頭の狭窄と進行的な口蓋の線維化に関連がある」と著者らは報告している。「今回発表したこの事実は、懸念の根拠であり、LAUPは閉塞型睡眠時無呼吸症を治療する手技としては適切ではないことを示唆するものである」
2000年に、米国睡眠学会(American Academy of Sleep)は、文献調査に基づいて「LAUPは閉塞型睡眠時無呼吸症の治療として望ましくない」との見解を表明している。
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